「新患率アップの対策」というと、広告や宣伝を思い浮かべる方が多いかと思います。しかし実際には、増患につながる内部整備も、同じくらい重要なことをご存知でしょうか?診療の効率化、成約率アップにつながる制度の導入が、増患力へとつながります。
今回は、院内にぜひ取り入れてほしい患者獲得の対策を4つご紹介!詳しくみていきましょう。
成約率アップに効果的!診療売り上げ還元制度の導入
まず最初にご紹介するのが、「診療売り上げの還元制度」です。歯科医師・歯科衛生士が診療を行った診療費用の何%かを、ボーナスとして担当した本人に還元する制度です。ボーナスに還元することで、歯科医師・衛生士のやる気につながります。
特にこの制度の導入は、成約率アップに効果的です。
スタッフが診療の成約に成功すると、その診療の売り上げが本人のボーナスにつながります。担当する歯科医師・衛生士が成約率をアップするために工夫するようになり、結果として売り上げアップにつながるのです。
院内で行う増患対策の中でも、最も売り上げに直結する方法です。新患のカウンセリングをスタッフそれぞれが積極的に工夫する、患者さんへの対応が良くなるなど、付随した効果も期待できます。
特に自費診療を増やしたい歯科医院におすすめの方法です。「増やしたい診療」にのみ、この制度を導入するのも良いでしょう。あなたの歯科医院に合った形で、この「診療売り上げ還元制度」を導入することが、売り上げアップにつながります。
増患への近道!定期的なSNS・ブログ配信を分担しよう
TwitterやFacebookといったSNSやブログの定期配信を行っている歯科医院は多いですが、実際にそれらの配信が、増患に役立ってると感じていますか?
SNS・ブログの配信は、「ただ何となく」やっているだけでは充分な効果につながりません。
増患に効果的な配信を行うポイントを、まずはチェックしていきましょう。
SNS配信を増患に役立てるポイント
SNS配信の最大の目的は、見込み患者や既存患者と配信を通じてコミュニケーションをはかり、接点を持つことです。
コミュニケーションをはかることで、歯科医院について興味を持ってもらったり、既存患者の場合はリコール率アップにつなげます。
配信は毎日行うようにしましょう。特にTwitterの場合、一日に最低10個は配信したいところです。Facebookであれば、一日に1つか2つほど投稿すると良いでしょう。投稿する内容は、難しく考えすぎず、気軽に配信をしていきましょう。
患者さんとお話をするイメージで、時には歯科と関係のないことを配信しても良いでしょう。少しくだけた内容の配信も全く問題ありません。ただし、配信する内容のバランスが重要。
患者さんにとって役立つ歯科情報もしっかりと配信することで、「メリットの多い情報を配信」しているという良いイメージを持ってもらうことが大切です。
また、配信に時々「宣伝」を混ぜることが集客のポイント。SNSの性質上、宣伝的な内容は嫌われやすいという特徴があります。宣伝内容は全配信の10%ほどにし、コミュニケーションを取りながら宣伝効果も発揮するようにすることがコツです。
歯科知識50%、歯科と関係のない内容40%、宣伝10%ほどの投稿が理想的です。
ブログ配信を増患に役立てるポイント
ブログ記事は、SNSと異なり、内容を歯科関連に限定することが重要です。ブログ記事を配信する目的には、「SEO対策※」「ファン獲得」の二つがあります。
歯科に関連するブログ記事で増やしていくと、ホームページがGoogleやYahoo!で上位に表示されやすくなります。
また、歯科に関連する役立つ情報を配信することで、その記事を書いた歯科医師や衛生士さん、さらにはその歯科医院に良い印象を持ってもらうことができます。医療従事者による信頼性の高い医療情報の配信は、その人と医院への好印象につながるのです。
「ゴルフに行った」「宴会を開いた」といった歯科とは関係のない内容ではなく、歯科に関連するブログ記事を投稿していきましょう。
※SEO対策とはGoogleやYahoo!といった検索エンジンにおいて、ホームページが上位に表示されるようにするための対策のことです。
ブログ記事作成を増患のために整備化しよう
とは言え、SNS配信やブログ記事配信を、歯科院長一人で行うことは現実的でありません。継続することでメリットの多いブログ・SNS配信は、スタッフが分担して行うことをお勧めします。
特にブログ記事は、しっかりした内容の記事を、分担して作成できる体制を、まずは整えることをお勧めします。1,000文字以上の、内容あるブログ記事を定期的に配信することで、増患力につながります。
ブログ記事を配信する意味や目的・メリットをスタッフにしっかりと共有し、ブログ手当てを出すなどの院内整備を行うようにしましょう。文字数の少ない、内容の薄いブログ記事を配信しても意味がありません。
しっかりと整備化し、増患につながるブログ記事を作成することが大切です。また、歯科衛生士・歯科医師それぞれがブログ記事の内容を考えることで、切り口の異なる記事を増やすことができます。
質の良いブログ記事を増やし、ぜひ増患に役立てましょう。
増患のために予約システムを導入しよう
3つ目にご紹介するのが、予約システムの導入です。予約システムの導入は、無断キャンセルの減少・リコール率アップ、ミスの防止にも効果的です。
予約システムを導入するメリットって?
アポイント帳による予約管理の場合、人為的なミスが少なからず発生してしまいます。ダブルブッキングや予約の記入漏れ・担当者の入れ間違いなど、患者さん・歯科医院両方にデメリットを発生させてしまいます。人為的なミスを減らしてくれるのが、予約システムを導入するメリットのひとつです。
また、予約システムの導入は人件費削減にもつながります。例えば受付担当者をいつも二人入れていた場合、予約システムを導入し業務を効率化することで担当を一人に減らすことができます。
現在さまざまなメーカーが予約システムを販売しており、自動でリコールメールを送ってくれるもの・予約の電話が来た際に、その患者さんのカルテをすぐに表示できるものなど、便利な機能がついているものも多くあります。
分院がある場合には、一括で予約管理を行うことができます。ミス防止だけでなく、アポイントの効率化・無断キャンセルの防止・人件費削減・予約の簡易化などメリットが多いので、歯科医院に合った予約システムを導入すると良いでしょう。
予約システムを決めるポイント
予約システムを導入する場合、各予約システムをしっかりと比較検討し、あなたの歯科医院に一番合ったものを導入するようにしましょう。
操作方法が複雑であったり使いづらいと、せっかく導入しても使わなくなってしまうことにもなりかねません。操作方法や価格・サポート体制をしっかりと比較することが大切です。
スムーズで待ち時間の少ない・ミスのない予約は、患者間の良い口コミにつながります。予約システムを入れることは、診療の回転率アップにもつながり、売り上げアップ・集客に効果的です。
シンプルなものから、カスタマイズ可能なものまでさまざまなものがあるので、しっかりと比較し導入を検討しましょう。
アンケートを増患力に役立てよう
最後にご紹介するのがアンケート結果の利用方法です。診療前後に、患者さんにアンケートを取っているかと思いますが、アンケート結果を役立てていますか?
アンケート結果は、院内改善だけでなく増患にも役立てることができます。
アンケートが院内増患力につながる
アンケート結果を定期的にチェックし、必要に応じてスタッフ教育や院内の改善に役立てることが大切です。一人の患者さんが感じたことは、他の患者さんも同じように感じている可能性が高いです。
また、アンケートの結果をホームページの「よくある質問」ページの内容に役立てたり、配信するブログやSNSの内容に役立てましょう。例えば、患者さんが疑問に思ったことを次のブログ記事の題材に活かしてみてはいかがでしょうか。
ひとりの患者さんが疑問に感じたことは、見込み患者さんや既存患者さんも疑問に思ったり、興味を持つ可能性が高いからです。
アンケート結果を、ホームページ・ブログ・SNS配信へとフル活用し、効率的な院内増患力に変えていきましょう。
まとめ
いかがでしたか?今回は、院内整備による増患力アップをテーマに解説いたしました。
充分な増患力を発揮するには、外に出す力だけでなく、歯科医院の内側の力を養うことも重要です。院内に眠る増患力をフル活用し、効率的に患者を集めていってくださいね。
ドクター.NETでは、歯科医院専門の増患サービスを行っております。お気軽にご相談ください。
また、歯科医院の集患力をしっかりと維持・向上するためには、集客の基本を理解しておくことが大切です。集客について詳しくはこちらの記事をご確認ください→【大定番】儲かる歯科医院に学ぶ!集客方法を徹底解剖