コンテンツマーケティングは、歯科医院と非常に相性の良いマーケティング手法のひとつ。成功するとホームページ経由の新患数が数倍になることも珍しくなく、メリット満載なのも特徴です。
今回は、成功事例も含めてコンテンツマーケティングを詳しく解説していきます。早速みていきましょう。
コンテンツマーケティングって?
コンテンツマーケティングとは、簡単にいうと「患者にとって有益な内容の記事」を配信することで、角度の高い「見込み患者」を集客する方法です。
これだけではなんだかピンと来ないかと思いますが、コンテンツマーケティングを行うことで、より多くの見込み患者を自院のホームページに集めることができるのです。
例えば、「矯正治療」の患者を増やしたい場合、自院のホームページに矯正治療ページを作りますよね。しかし、「矯正治療」ページをひとつ作成しただけでは、特にSEO対策の面から、充分な集患力を得るには不十分と言えます。
また、「矯正治療」を受けたい人は、必ずしも「矯正治療」というキーワードで検索するとは限りません。
「出っ歯 治したい」「歯並び 短期治療」といったキーワードで検索する可能性も大いにあります。ここが集客における重要なポイントです。コンテンツマーケティングを行うことで、「矯正治療」に関連したほかキーワードで検索する人も、自院のホームページに集めることができるのです。
コンテンツマーケティングは、さまざまな検索キーワードにおいて見込み患者にアプローチする機会を増やしてくれます。
さきほど挙げた「出っ歯 治したい」「歯並び 短期治療」というキーワードでヒットする記事を作成することで、ホームページが「矯正治療」以外の関連キーワードにおいてもヒットしやすくなります。
より多くの「来院して欲しい患者」をホームページに集めやすくなるのです。
歯科医院のコンテンツマーケティング成功事例
さて、まずはコンテンツマーケティングの成功事例をみていきましょう。今回紹介するのは神奈川県東戸塚にある歯科医院・おかざき歯科クリニックが運営している「歯医者が教える歯のブログ」です。
この「歯のブログ」は、コンテンツマーケティングの成功事例として業界問わず有名なほど、名の知れたサイトです。
おかざき歯科クリニックでは、「歯のブログ」を開設したことで、ブログを通して毎月100名以上が来院(ブログ開始前の6.5倍以上)しています。
おかざき歯科クリニックの「歯のブログ」をみて分かることは「虫歯が痛い場合」「根管治療が上手な歯医者の見分け方」など、検索者の立場に立った際に非常に役立つ情報を記事として非常に多く配信していることです。
おかざき歯科クリニックでは、以下のことに気を付けて「歯のブログ」を運営しています。
- 検索者のニーズを捉える
- 表現や文章に感情を入れることで共感を呼ぶ
- 具体的な根拠を主張する
もちろん、上記だけを行ったわけではありません。きちんとコンテンツマーケティングを実施し、見込み患者のニーズを探り、どのようなコンテンツ(記事)が検索者にとって有益であるかを考え抜いたことが、この結果を生みました。
ただし、この結果はおかざき歯科クリニックが特別というわけではありません。
どの歯科医でも、コンテンツマーケティングを通して患者を増やすことが可能なのです。
歯科医院がコンテンツマーケティングを行うメリット
歯科医院がコンテンツマーケティングを行うことで、以下のようなメリットを得ることができます。
- SEO対策の強化
- 広告嫌いにもアプローチ可能
- 長期間にわたって集患効果が得られる
- より広い地域からの集患が期待できる
まず一つ目のメリットは、自院のホームページのSEO対策の強化ができることです。
「コンテンツイズキング」という言葉が非常に有名なように、サイトを上位表示するためには検索者にとって良質な「コンテンツ(記事や文章)」が重要です。また、コンテンツ量が多いこと自体もSEO強化につながります。
コンテンツマーケティング2つ目のメリットは、広告嫌いの人にもアプローチ可能なことです。コンテンツマーケティングによる記事配信は、いわゆる「チラシ」「バナー広告」などのプッシュ型の広告(半強制的にみせる広告)ではありません。
あくまでも見込み患者自身が検索し、ヒットした記事を見込み患者自らがクリックし、読みます。そのため、プッシュ型の広告が嫌いな人にもアプローチでき、広告のように毛嫌いされることがありません。
3つ目のメリットは、記事がホームページ内の「財産」として積み上げられることで、集患効果が半永久的に続くことです。
前項のおかざき歯科クリニックの例でいうと、月間500万PVと、閲覧回数がピークに達成したときの更新頻度は、週に1~2記事ほどでした。過去に積み上げられた記事が多くの検索者に届いているので、更新頻度が少なくなっても集患効果は安定するのです。
4つ目のメリットは、広い地域からの集客が可能となることです。当然ですが、記事を配信すると、検索者のいる場所にほぼ関係なく日本全国で記事が閲覧されるようになります。
それによって、広告に比べて非常に広範囲から集客を行うことができるのです。
実際、おかざき歯科クリニックは神奈川県にありながら、関西や中部地方からの来院もあります。店舗型ビジネスである歯科医としては、広告を大々的に配信している場合を除き、非常に特殊な事例といえます。
このように、コンテンツマーケティングは歯科医院にとって非常にメリットの多いマーケティング手法であると言えます。
コンテンツマーケティングの注意点
ただし、コンテンツマーケティングを成功させるためには、2つほど注意点があります。
- 監修医療従事者の名前をしっかり記載し、記事を作成または監修する
- 一般の人が読んで分かりやすい内容にする
医療サイトにおける検索順位の大変動が起こった問題
知っている方も多いかと思いますが、2017年に「WELQ(ウェルク)」というサイトが問題視され、ニュース・ネットでも騒がれました。DeNA社が運用していた医療系サイト「WELQ(ウェルク)」から、事実とかけ離れた記事や低品質の記事が医療記事として散乱した問題です。
この問題を受け、2017年11月Googleは、検索順位のアルゴリズム(ルール)を大幅に変更しました。この変更に伴い、信頼性の低いと判断された医療サイトは大幅に検索順位を下げられるといった大変動が起こりました。
具体的には、医療従事者によって作成された信頼性の高いコンテンツが上位表示されやすくなるというように変わってきています。
この影響により、配信する記事は医療従事者が作成または監修し、その旨をコンテンツマーケティングを行うサイトに記載することが重要です。
また、歯に関するコンテンツは専門的な知識が必要になるため、一般の人が読んでも分かりやすい内容にしなければいけません。実際に、Googleは公式ブログで「一般ユーザーにとって分かりやすいコンテンツ」を作成することを推奨しています。
歯科医院がコンテンツマーケティングをするときには、特にこの2点を意識する必要があります。歯科医院のスタッフが記事を作成または監修し、できるだけ専門用語を避け、分かりやすくすることが重要です。
これらの注意点を守り、コンテンツマーケティングを進めることで多くのメリットを得られるようになります。
まとめ
このように、歯科医院によるコンテンツマーケティングは、見込み患者の集客のために必要ということが分かっていただけたかと思います。コンテンツマーケティングは効果が出るまでにしばらく時間がかかりますが、長期的にみると、ほか広告費を削減できるという副次的な効果もあります。
また、特に予防歯科のように、広告による集患が難しい分野の集患もできるという特徴もあります。メリットを挙げると切りがないほど、歯科医院のマーケティングとして相性バツグンの手法です。
当社では、歯科医院専門のコンテンツマーケティングサービスをご用意しています。特に企画力に強く、「増やしたい診療」の患者をしっかりと集患できるコンテンツマーケティングを行っております。お気軽にご相談ください。
ドクター.NETでは、歯科医院専門のオウンドメディア(コンテンツマーケティング)サービスを行っております。お気軽にご相談ください。
また、歯科医院の集患力をしっかりと維持・向上するためには、集客の基本を理解しておくことが大切です。集客について詳しくはこちらの記事をご確認ください→【大定番】儲かる歯科医院に学ぶ!集客方法を徹底解剖